禁煙体験談－私はこうしてタバコを辞めました－

唐突ですが、禁煙体験談を書こうと思います。
禁煙を始めたのが3年以上前なので、当時の苦労を忘れつつあります。
完全に忘れる前にどこかに書いておきたくなりました。

お子様のためにも禁煙を検討している人の参考になれば幸いです。

喫煙歴、禁煙のきっかけ、など

喫煙歴

禁煙開始時点で15年くらいでした。
1日1～2箱吸ってました。

禁煙のきっかけ

子どもが生まれる＋結婚して小遣いが減り、金がもったいなくなった、
というありがちな動機です。

出産予定の約3ヶ月前、2010年1月8日から開始しました。
なので、まだ3年半くらいですね。

禁煙失敗経験

いまの禁煙を始める半年くらい前に禁煙を試みた事があります。
わずか4日しか続きませんでしたが、それでも色々と気づくことがありました。

• 禁煙すると何もできないくらい集中力が落ちる
• 眠くなる
• 焦点が合いにくく感じる
• 普段より呼吸が浅く感じる（息苦しく感じる）
• ニコチンガムはあまり効かない

この経験があったので対策を練ることができました。

とりあえず1回目の禁煙は練習と思っても良いかもしれません。
ただし本気でやらないとツラくて1日と持たないでしょう。
3日続けられれば色々と気づくことがあると思います。

休前日から始めた

禁煙失敗経験により、すくなくとも4日くらいは何もできないくらい集中力が落ちる事が分かっていました。
仕事がある日だとそれは非常に困るので、休前日から始めました。
2010年1月8日から始めたので、成人の日と合わせて3連休でした。

「それなら年末年始休暇の方が長くて良かったんじゃない？」と思われるかもしれませんが、大晦日や正月は誘惑も多いのでパスしました。

ストレスや誘惑のない状況で始めるのが重要です。
できれば一人になれる時間が取れる時が良いでしょう。


休日なら吸いたくなったら寝るという技が使えます。

数日間仕事を休んだ

実は3連休でも足りず仕事サボりました。
社会人失格かもしれませんね。
でも、長い目で見れば仕事に行くよりも禁煙成功の方がメリットがあると考えました。
確か2日くらいサボったと思います。

3連休＋仕事サボタージュのおかげで禁煙初期のニコチン離脱症状は乗り切れました。

ニコチンガム、電子タバコは使わなかった

前回の禁煙で、自分にはニコチンガムは効かない事がわかっていました。

そもそも、ニコチン離脱症状で苦しんでるのにニコチンを摂取する＝いつまでもニコチン中毒から抜けれないのでは？という思いもありました。

電子タバコ／禁煙パイポも使いませんでした。
タバコを吸うという行為から早く離れたほうが良いと考えました。

ニコチン依存と喫煙癖からなるべく早く脱出したほうが良いと思います。

頻繁に計算をした

禁煙開始から1週間くらい経ち、初期ほどでは無いにしても、まだまだ全然吸いたくなります。
自分の場合、頻繁に以下を計算をしました（それこそ1日10回以上計算しました）。

• 禁煙してからの経過時間（日数だけでなく、時間、分、秒まで）
• 禁煙してなかったら吸っていたであろう本数
• 禁煙してなかったら吸っていたであろう本数 ｘ １本の長さ
• 禁煙してなかったら使っていたお金

「長さを求めてどうするｗｗｗ」と思われるかもしれませんが、自分の場合はなぜか納得感を得られました。
計算している間は吸わないで済みますし、気も紛れます。

「禁煙してから○日と○時間○分○秒経過！」みたいな事を頻繁に計算していたので、今でも辞めた日を忘れません。

深呼吸、アメ、飲み物

ため息に近い深呼吸をするとだいぶ落ち着きました。
あとはアメ／ガムや飲み物はかなり気が紛れましたね。

「タバコを辞めないメリット」は幻想

吸いたい気持ちがマックスになると、喫煙のメリットを考えだすようになりました。
何かメリットを見つけて吸う理由にしようという企みですね。

• タバコを吸っていれば合法的に（？）仕事を休憩できる
• 喫煙所での付き合いも重要だ
• 現代社会にはストレス解消が必要だ
• タバコやめたら太る
• 頭痛がする（具合が悪い）→タバコを辞めたからに違いない

これ全部幻想です。

タバコ吸わなくてもジュースやお菓子で休憩したら良いじゃないですか。

付き合いが重要と思うなら喫煙所に行っても良いと思います。でも自分まで吸う必要はありません。

そもそも喫煙ってストレス解消になりますかね？喫煙で解消できるストレスって禁煙のストレスだけなんじゃ？

タバコをやめても太りません。太るのは暴飲暴食や運動不足が原因です。
自分は禁煙後にダイエットを行い、それなりに効果が出ています。
（ダイエットについてもいつか書こうと思ってます）

タバコ辞めたら具合が悪いって言うのは完全に幻想と思って切り捨てましょう。

哀愁

少し落ち着いて来た時に「俺はこのままコイツ（タバコ）と一生別れてしまって良いのか」という事を思いました。
まるで長年付き合った恋人と別れるような気分でした。

15年間もの付き合いです。
青春時代を共に過ごし、妻よりも付き合いが長く、毎日欠かさず（病気でも）接していた物です。
何も思わないわけがありあませんよね。

でも、そんな事を思うのは、本当にタバコを辞めれる予感を感じているからではないでしょうか。
辞めれそうにないと感じているのであれば、そんな事は思わないはずです。

本当の別れを予感しているからこそ感じる哀愁だと思います。
ここまで来ればもう一息かも？

いつから楽になったか？

個人差ありそうですが、自分の場合は1ヶ月後くらいですかね。
でも、ほんとにきつかったのは最初の5日間くらいだったと思います。

実は今でもたまに吸いたくなるんです。
でも強い欲求ではなく、美味そうに吸っている人を見ると懐かしさが湧いくる、という感じです。
今吸ったらウマそうだなぁ、とかもたまに思います。

たぶん吸いたい気持ちが完全に無くなることはないんじゃないかと思ってます。

禁煙中に喫煙してしまう夢を見る人が結構いるようですが、自分も何度も見ました。
「今は禁煙中だから肺には入れずにフカそう」という夢を見たこともあります。夢の中でくらい思いっきり吸えばいいのに。
禁煙してから1年以上経ってからも喫煙夢を見ることがあります。

禁煙して良かったこと

辞めるまでは、よく原因不明の息苦しさを感じることがありました。
禁煙してからそういうのが無くなりました。

経済面でも辞めてよかったです。
1日1.5箱くらい買ってたと思うので、当時の価格で日々平均で450円は使っていました。
タバコを買わないとコンビニに寄らない＝余計なものを買わないという効果もあります。
おかげで少ない小遣いでもなんとかやりくりできています。

タバコを吸っている時は喫煙所やタバコ自販機の有無を気にすることが多かったです。
完全にタバコに支配されている感じですね。
そういう余計なことを気にせずに済むようになりました。

あと、タバコ＋ライターって結構かさばるんですよね。
持ち歩かなくて良くなったのでポケットがスッキリです。
葉っぱカスでポケットの中が汚れる事もなくなります。

火の始末を気にせずによくなったのも大きいですね。
「あれ？消したっけ？」という不安感がまったくありません。

あとは「俺、タバコ辞めれるじゃん！」という妙な自信も持てました。

禁煙に終わりはない

いろいろ書いてきましたが、そうは言ってもまだ3年半です。
5年辞めていようが10年辞めていようが、いずれ吸ってしまったら禁煙失敗なのです。
一度タバコを吸ってしまった以上、禁煙は死ぬまで続きます。

でも、吸っていたことを後悔したことはありません。
むしろ良い経験だったとすら思っています。

子どもが巣立ったらまた吸うかもしれません。
「もう一生吸わない！」ではなく「ちょっと30年くらい辞めてみる」と少しユル目に考えています。

以上、最後まで読んでくれてありがとうごっざいました。